わたしの顔だけが切り落とされた写真を見たときの衝撃は、なんとも言えないものでした。
もう、この人とは絶対にわかりあえない…
やりきれない思いと虚しさで、胸がつぶれそうでした。
そんな頃には、課のなかでもわたしへのイジメが問題になっていたようです。
ある日、課長に別室に呼ばれて、こう言われました。
これから仕事で分からないことがあったら、Aさんが席を立った時に、他の先輩に聞くように。
とりあえず、これで仕事はきちんと教えてもらえるようになると安心した反面、「そうなの?」という疑問も湧いてきました。
課でも問題になるようなイジメに対して、大の大人が出した結論が、イジメの張本人のいない隙を縫うことなのか。
しかし、そこでわたしは考え方をきっぱりと切り替えました。
Aさんにどんな対応をされようとも、仕事を覚えることを最優先にする。
どんなに無視されても、必ず挨拶・返事は、きちんとする。
なんといっても、会社においては仕事ができるかどうかが、最重要課題。
まずは、それが最優先です。
Aさんの顔色を伺いながら日々怯えるという、人に振り回される会社生活とは、ここでおさらば。
ミスして注意されたら、明るく元気良く
申し訳ありません❗
と言って、無理にでも気分を切り替えました。
謝ればいいってもんじゃないわよ
と言われても聞こえない振りをしました。
そんなことに惑わされている暇はありません。
とにかく仕事を覚える。
それが、わたしの目標でした。
注意されたことを引きずって、またミスをする。という悪循環からは抜け出さなければ、何も変わらない。
必死でした。
その甲斐あって、徐々に仕事は覚えていき、それに従って他の先輩たちの態度も変わっていきました。
それから間もなく、隣の課で急に1人辞めた後釜にと異動になり、Aさんも寿退職され、わたしにはごく普通の忙しいけれども楽しさもある会社生活がようやく訪れたのでした。
* * * * *
わたしは、イジメについては、こう考えます。
イジメは、イジメられる側ではなく、イジメる側の問題です。
よしんば、イジメられる側に何か問題があったとしても、あるいは誤解があったとして、そのことに対して
☑注意をする
☑事実確認をする
などの対応方法もある中で、
イジメる
という方法をとったのは、イジメる側の選択の結果です。
イジメるという選択しかできない人間に振り回される理由なんて、どこにもありません。
イジメられると、そこしか見えなくなります。
自分が悪いのか?
って。
つまり、思考が内向きになります。
いいんです。そう思ったって。
誰だって、まずはそう考えます。
でも、次の段階はあるのです。
外に目を向けること。
逃げ出すのもひとつの手です。
解決方法は、あります。
いくつも、あります。
だから、きっと大丈夫。
とにかく自分を大切に。
投稿日時: 2016年02月7日
カテゴリ: ブログ