ことば学
言葉は心。ことばは人生

37.おみくじを引いてみたなら

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 財団の面接を受けたのは年末でした。

年が明けてから、わたしは京都へ気晴らしの旅行に行きました。

京都に着いたその足で、まず向かったのは八坂神社です。

すでに1月中旬になってはいましたが、まだ1月なので初詣をさせていただこうと考えたからです。

子どもの頃からおみくじを引くのが大好きでした。

神社に行くと必ずと言っていいほどおみくじを引きます。

 

そういえば、昔、友人たちと京都へ来た際に、わたしの引くおみくじ、引くおみくじ、すべてが『凶』で、落ち込むより先にみんなのほうが、「こんなの氣にすることないよ」「そうよ、そうよ、たかがおみくじだよ」と、口々に慰めてくれたことがありましたっけ。

 

 

初詣でもあるし、これまで色々あったし

 

というわけで、その時もお参りを済ませたあとで、おみくじを引きました。

それが、なんと『1番大吉』

82090dd0f5c3a28aa5d7ea5e56b92243_s(これは、その当時のものではありません)

これまで数えきれないくらいおみくじを引いてきたわたしですが、1番はさすがに初めてでした。

 

やっぱり1番は、物事の始まりで大吉なんだ~

 

妙に感心しながらホテルへと向かって歩いていたら、ポケットの中の携帯電話が鳴りました。

出ると、派遣元の上司からでした。

 

 おめでとう! 採用が決まったよ!!

 

驚きました。

だって、おみくじで1番を引いたと思ったら、採用決定の電話です。

 

こんなことって、あるんだな

 

そのあと、しみじみとした気分になりました。

喜びというより、新しい仕事、新しい住まい、そして新しい人生が始まるのだ。

そんな思いで胸はいっぱいでした。

 

ようやく、トンネルを抜けた。

 

そう思いました。

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投稿日時: 2016年05月11日

カテゴリ: ブログ