前夫の親友夫婦とは、とても仲良しでした。
何があっても、わたしちはあなたの味方だからね
そんな言葉を、折に触れて言われていたからでしょう、一度奥さんに離婚の相談をしたことがあります。
今は辛いかもしれないけど、5年後、10年後に一人でいるのは寂しいよ。
我慢しなさい。
彼女は、こう言いました。
けれど、今、溺れて死にかけている人間に、5年後10年後の話をして何になるでしょう。
わたしは、それ以降今日に至るまで、絶対にやり遂げたいことは人に相談しなくなりました。
絶対にやり遂げたいことは、やりたいのだから人に相談する必要はないし、下手に相談して、ブレーキをかけられたくはありません。
そう、彼女たちが、
何があっても、わたしちはあなたの味方だからね
と言ったのは、わたしが前夫の妻である限りはという条件付きの言葉です。
そんなことにも氣づかないとは、わたしもおめでたい人間です。
というわけで、本気で離婚しようと決めた時、わたしは誰にも一切相談せずに実行しました。
そして、離婚が成立したあと、ようやく親友に打ち明けました。
彼女は言いました。
あなたが幸せならそれでいい。
この言葉は、今でもわたしの宝物です。
この言葉にどれだけ慰められ、励まされ、そして嬉しかったか。
無条件に、わたしを丸ごと認め受け入れてくれた、宝石のような言葉です。
もちろん今でも親友です。
住まいは遠く離れているので、実際に会えるのは、年に1回か2回。
メールもほとんどやり取りしません。
それでも、いつ会っても楽しい会話が成立します。
こういう友に出会えた幸せ。
本当にありがたいことです。
投稿日時: 2016年03月30日
カテゴリ: ブログ