ことば学
言葉は心。ことばは人生

31.心に染みた言葉

前夫の親友夫婦とは、とても仲良しでした。

 

何があっても、わたしちはあなたの味方だからね

 

そんな言葉を、折に触れて言われていたからでしょう、一度奥さんに離婚の相談をしたことがあります。

 

今は辛いかもしれないけど、5年後、10年後に一人でいるのは寂しいよ。

我慢しなさい。

 

彼女は、こう言いました。

けれど、今、溺れて死にかけている人間に、5年後10年後の話をして何になるでしょう。

わたしは、それ以降今日に至るまで、絶対にやり遂げたいことは人に相談しなくなりました。

 

絶対にやり遂げたいことは、やりたいのだから人に相談する必要はないし、下手に相談して、ブレーキをかけられたくはありません。

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そう、彼女たちが、

 

何があっても、わたしちはあなたの味方だからね

 

と言ったのは、わたしが前夫の妻である限りはという条件付きの言葉です。

そんなことにも氣づかないとは、わたしもおめでたい人間です。

 

というわけで、本気で離婚しようと決めた時、わたしは誰にも一切相談せずに実行しました。

そして、離婚が成立したあと、ようやく親友に打ち明けました。

彼女は言いました。

 

あなたが幸せならそれでいい。

 

この言葉は、今でもわたしの宝物です。

この言葉にどれだけ慰められ、励まされ、そして嬉しかったか。

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無条件に、わたしを丸ごと認め受け入れてくれた、宝石のような言葉です。

 

もちろん今でも親友です。

住まいは遠く離れているので、実際に会えるのは、年に1回か2回。

メールもほとんどやり取りしません。

それでも、いつ会っても楽しい会話が成立します。

こういう友に出会えた幸せ。

本当にありがたいことです。

 

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投稿日時: 2016年03月30日

カテゴリ: ブログ