ある日突然、電話1本で解雇されたわたし。
愛犬を亡くして、ボロボロの状態でした。
所属していた市民団体は経営難で、そのストレスを毎日骨身に感じながら仕事をする日々でした。
そして、突然の解雇。
この世に存在していることの意味も理由も、なにも感じられなくなっていました。
それでも、
実家にだけは戻るまい。
と思っていました。
反対を押し切っての結婚。
自らの意思での離婚。
自立を目指したはずが、解雇。
どの面下げて戻れるか。
それに、姉が結婚をして建てた家に母を引き取って暮らしていました。
いわゆる実家は、もうありませんでした。
けれど、たまたま姉が団体に電話をして、わたしが辞めた(本当は解雇ですが、電話でそう言われたそう)ことがバレてしまいました。
とにかく一度戻っておいで。
姉に言われました。
母も義兄も心配しているからと。
帰ることにしました。
わたしが見えない場所で苦労していることを想像させるよりも、目の前で見せる方が、母たちも安心するのではないか。
そう思いました。
『帰る』と言うよりは、『退散』とか『撤退』と言う方がしっくりくるような心境でした。
まだ使っていなかった子供部屋の隅に、ベッドと机を置かせてもらっての生活が始まりました。
とりあえず、住む場所と食べる心配だけはなくなりました。
投稿日時: 2016年03月28日
カテゴリ: ブログ