ことば学
言葉は心。ことばは人生

3.好きな子はいるの?

中学校では、1年2年と担任は英語担当の女の先生でした。

小学校でも1年から4年までは、例の作文事件の女の先生。


プロフィール連載 2 .
『自分を守れなかった』☆☆☆


わたしは、どうも女の担任教師とは、あまり相性が良くなかったようです。

 

***



中学1年のときのことです。

個人面談のようなものがありました。

そこで、聞かれたのは、


好きな子はいるの?


他にもあったと思うのですが、それだけは強烈な印象で残っています。


もちろん、いましたよ!  

大好きな男の子。



片思いです。

でも、ほんと大好きでした。


しのぶれど o0220030913308485383[1]
色に出でにけり
わが恋は      
ものや思ふと 
人の問ふまで  

             平兼盛



でも、わたし、先生の問には、


いません。


と言い張りました。


何度聞かれても、「いません」と答え続けました。

なぜか、言いたくなかったんです。

そんなことまで、どうして先生に言わなくてはならないのって、心の中には疑問符が一杯でした。


何度、聞かれても「いない」と答え続けたわたしは、さぞかし可愛いげのない生徒だったことでしょう。


3年生になるときのクラス編成で、その先生がわたしを受け持ちたくないとおっしゃったそうです。


それなら、わたしが受け持ちましょう。


と、名乗りを上げてくださったのは、バレー部の顧問をしていた男の先生でした。


この先生、男子のことはすぐ殴る、ちょっと変わり者だったのですが、生徒の人気は絶大の先生だったのです。


こういうのを、


瓢箪から駒


というのかしら !?


この先生には、その後起きる人生の一大事のときに、本当にお世話になるのでした。

 

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投稿日時: 2015年05月31日

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