ことば学
言葉は心。ことばは人生

44.昔話に花が咲く

わたしと夫は、それぞれ離婚して何年も経ってから知り合って結婚しました。

ところが、婚姻届を書く時にわかったのですが、それぞれの離婚した日が、実は1ヶ月しか違っていなかったのです。

これには、二人ともとても驚きました。

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昨日、映画を観た帰りに居酒屋へ行き、珍しく昔の話に花が咲きました。

 

わたしは離婚してからペットロス、失業と、一度全てを失うという経験をしています。

 

不思議なことに、夫もまた一度全てを失っているのです。

 

そして、よくよく考えてみると、その時期も、また似ているのです。

地球のあちらとこちらで、同じように全てを失った人間が、何年も経ってから、とある店で隣り合わせに座ったことをきっかけに結婚にまで至るとは、人生とは、なんと不思議なものでしょう。

 

 

今、人生がうまくいかないと嘆いている方も、もしかしたら、既にその歯車は回り始めているのかもしれません。

 

ただ、そのことに氣がつくには、まだもう少し時間がかかるだけのこと…

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さて、そんな昔話をした翌日、今朝のことです。

 

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そうしたら、なんか亡くなった父のこと思い出して、朝から一人泣いてしまいました。

 

新聞記者だった父はいつも忙しく、朝はわたしたちが起きて学校に行くころはまだ寝ていて、夜はわたしたちが寝てから帰ってくるという日々を送っていました。

 

また、時代のせいもあるのでしょうか、愛情表現も、あまり上手ではなかったように思います。

 

けれど、なぜでしょう。

 

わたしには、父に愛され可愛がられたという、根拠のない自信があるのです。

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父との一番の思い出は、幼い頃、多分日曜日だったと思うのですが、一緒にお風呂に入ったことです。

わたしは、いつも胡座をかいた父の膝に頭を乗せて、髪を洗ってもらっていました。

その光景だけは、今も、わたしの脳裏に焼き付いています。

父が亡くなったのはわたしが中学3年生のときですが、それから短大を出て就職するまで、毎年命日には必ず夢に出てきました。

モノクロの花

 

あれ、珍しくお父さんが夢に出てきたな

 

と思ってカレンダーを見ると命日だった、なんてことも…

 

けれど、就職してからはさっぱり出てきてくれなくなりました。

わたしが、どんなに辛くて悲しくてもです。

お父さん夢に出てきて! 心の底から願ってもです。

 

きっと、中学生の娘を残して逝ってしまうことが父も辛かったでしょうし、親としての責任も感じていたのでしょう。

だから、無事に就職するまではと、ずっと見守ってくれていたのだと思います。

 

感謝

 

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投稿日時: 2016年06月5日

カテゴリ: ブログ