ことば学
言葉は心。ことばは人生

アイルランド旅紀行 ー 自然 ー

ずいぶん間が空いてしまいましたが、アイルランドの自然について書いておこうと思います。

 

前にも書きましたが、アイルランドは北大西洋にありますが、暖流が流れているおかげで、真冬でも牧草が枯れないそうです。

なので、基本的に牛は年中放牧できます。

何よりわたしにとって珍しかったのは、牛や馬や羊が混在している風景です。

dscn0446

 

日本でも放牧されている牛などを見ることはできますが、混在している風景は、少なくともわたしは見たことがありません。

何とも、ほのぼのと楽しげな光景なのです。

 

また、アイルランドには、高い山がほとんどありません。

  ちなみに、
  東京近郊の高尾山の標高は599㍍
  筑波山は877㍍
  そして、富士山は3776㍍
  だそうです。

 

わたしたちが泊まったホテルの近くの最高峰の山の標高が、1050㍍ほどです。

なので、川も少ない。

ということは、滝もほとんどない。

わたしたちが訪れたキラーニー国立公園のトルクの滝も、わたしたち日本人にとっては、

 

あ、滝だね

 

といった程度のものですが、アイルランドの人々にとっては、

 

わぁっ、滝だあ~ !!

 

となるようです。

dscn0476

 

こんな風に、訪れた名所はどこも、

 

へぇ~

ふ~ん

ほぉ~

 

と、わりと地味な感動をもたらすところばかりでした。

 

なんだ、アイルランドってつまんない

 

 

ちょっと待ったぁ~!!

 

実はアイルランドの良さは、日本に帰ってきてからジワジワと染みてくるのです。

 

たまたま夫が読んでいた村上春樹の本の中に、こんな一節がありました。

 

%e6%9c%ac

 

極端な言い方をするなら、アイルランドから戻ってきてはじめて「ああ、アイルランドってほんとうに美しい国だったんだな」と実感する。もちろんそこに実際にいるときだって、「美しいところだな」ということは頭で理解できているのだけれど、その美しさがしみじみと身にしみてわかるのは、むしろそこを離れたあとのことだ。

 

まさに、その通りなのです。

 

アイルランドというのは、

 

特にどこかの名所を訪ねる必要のない

ただ、その地に行くだけでよい。

 

そんな国なのだと思います。

 

投稿日時: 2016年09月28日

カテゴリ: ブログ