ことば学
言葉は心。ことばは人生

『 違い 』と『 差 』

わたしは、26歳の時に最初の結婚をし、39歳で離婚しました。

この13年間の結婚生活を長いと見るか短いと見るかは、人それぞれでしょう。

けれど、後ろを振り向かず、新たな人生を開拓していく覚悟を決めるため、わたしにはこれだけの年月が必要だったのだと思います。

 

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この世には、単純に分けると『男』と『女』がいます。

『男』と『女』は、脳や体の構造(筋肉の付き方とか子宮があるとかないとか)に違いがあります。

違いから来る役割の違いもあります。

 

例えば、妊娠・出産は『女』にしかできないとか、重たいものを持ったりするのは、どちらかといえば『男』の方が向いているとか…

 

けれど、それらは、あくまで『違い』であって、『差』ではないと、わたしは思うのです。

 

重い物を持ち上げることのできる男の方が、持ち上げられない女より優秀なわけではありません。

 

同様に、出産をできる女の方が偉くて、出産できない男が劣っているわけではありません。

それらは、単に『違い』であって、『差』ではありません。

 

『違い』と『差』。

ここを、履き違えると、悲劇です。

 

『違い』は『区別』に繋がりますが、『差』は『差別』に繋がります。

 

今、振り返ってみると、前の夫は、『違い』を『差』と捉える傾向が強かったように思います。

 

※その辺りのことは、今後連載プロフィールの方で、じっくり書いていく予定です。

 

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『違い』と『差』。

 

人間一人ひとりも同じです。

勉強が得意な人間が、不得手な人間より偉いわけではありません。

足の早い人間が、遅い人間より立派なわけではありません。

それらは、『違い』。

これを言い換えると『個性』になります。

 

それぞれに個性があるわけですから、その個性を活かすための『区別』は必要です。

 

けれど、それが『差別』に繋がらないよう、心していきたいものです。

投稿日時: 2015年09月9日

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