タイに着いて4日目。
朝からゴルフに行き、午後ホテルに戻って荷造り。
そして、夜の便でいよいよ帰国。
そんなスケジュールでした。
さてさて、渋滞に続く渋滞の道のりを乗り越えてゴルフ場に到着し、
しばらく休憩したのち、スタートしました。
A氏が、
ごめん、ちょっとトイレ
と、何度も何度もトイレに…
Aさん、大丈夫?
昨日、私たちと別行動だからって、調子に乗って変なもの食べたんじゃない?
とからかいながらも、心の中では
わたしたちに気を使って疲れたのかな?
と心配してました。
でも、大丈夫、大丈夫って。
それでも、何度トイレに駆け込んだことか。
辛かったら、カートでずっと休んでいてもいいよ
とも言いましたが、ゴルフは止めたくないらしい。
それに、この日A氏についたキャディさんは、なかなかのカワイ子ちゃん。
トイレとゴルフの合間を縫って、A氏、カワイ子ちゃんと楽し気に語らっています。
もぉ~
Aさん、鼻の下伸びてるよ~
男なんて、所詮こんなもの?
いくつになってもスケベ心は無くならないようです。
とはいえ、ゴルフ場で体調を崩すのは、結構辛いものがあります。
必ずしも毎ホールごとにトイレがあるわけでもないし…
ティーショットを打っては、わたしたちが打つ間にトイレに駆け込み、
かわい子キャディさんと、ケラケラ笑い転げ、実に忙しいゴルフです。
そうして、ヘロヘロになりまがらも、A氏無事に18ホールを終えることができました。
パチパチパチ
あくまで心の中で、拍手してあげました。
さて、4日間のタイ旅行のスケジュールも無事すべて終了。
ホテルに戻り荷造りを終え、ホテルのロビーでA氏に見送られて、
わたしとS子さんは空港へ。
飛行機の座席は往路も復路もS子さんが、事前にとっておいてくれたものです。
わたしの席は、中央の4席の通路側。
S子さんの席は、通路を挟んでの隣の席。
このパターンは往復とも同じです。
前の席はどんな人だろう。
どうか、まともな人でありますように。
往路の機内で嫌な思をしたわたしは、祈りつつ飛行機に乗り込みました。
席についてひと息入れていると、
前を失礼します
と、若い男の子が、わたしの横の席にやってきました。
あらま、今時の子にしては、なんと丁寧な言葉遣い。
わたしの心が躍りました。
しばらくすると、その青年の隣の初老の女性が、座席の画面をあれこれいじっています。
どうもビデオを見ようとしているようです。
すると青年が、
ここをこうすると見れますよ。
でも、たぶん離陸してしばらくしないと、ビデオは見れないと思います。
と、丁寧に優しく教えてあげているではありませんか。
ほぉ~
わたしの心の中で花が開いていくようでした。
飛行機は無事離陸し、前の座席の人もシートを倒してくる気配はありません。
心底ホッとしました。
と、また件の老婦人が座席の画面に向かってゴソゴソやっています。
すると、隣の席の青年が、
ここをこうすれば見れますよ
と、まるで初めてかのように、丁寧に説明しているではありませんか。
ともすれば、
だからぁ~
と言ってしまいそうです。
気づかないふりをすることだってできちゃいます。
なのに…
ウルっときました。
色んな事があって、びっくりドキドキの連続の旅だったけど、
最後の最後に、こんな素敵な場面に出会えたことに感謝しました。
青年の丁寧な物言いは、ホントにステキでした。
そして、わたしはこれまでの人生で、美しい言葉に出会ったあとは、
必ず人生が好転するのです。
*連載プロフィール
青年との出会いは、そういう意味でも、わたしには嬉しいことだったのです。
これで、
「終わりよければすべて」のタイ旅行
の連載は、終了です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
* おまけ *
わたしとS子さんの買ったお土産の一部です。
実はタイに行く前から、像にご執心だったS子さん。
坐骨神経痛でなければ、像にも乗りたかったようです。
そんな彼女は
たくさんの像さんを買いまいした。
帰国してからみんなに配るのが楽しみと申しておりましたです。
そんな彼女に刺激されて、わたしも買ってしまったよ、ゾウさん。
こんな感じになります。
それから、タイシルクのランチョンマットとコースター。
お土産、買うのはもちろん楽しいけど、帰ってからも思い出と共に楽しめるのがいいね。
投稿日時: 2017年03月15日
カテゴリ: ブログ