飛行機とホテルの予約までしておきながら全く実感の持てないわたしに、
S子さんから連絡がありました。
年が明けたら、タイ旅行の打ち合わせをしよう!
どうも、彼女はタイ滞在4日間のすべてのスケジュール案を
すでに作成している模様。
年が明け、打ち合わせの日となりました。
わたしは、前日に慌てて買ったガイドブックを携えて、
彼女が予約しておいてくれたレストランへと向かいました。
え~っとね、
美味しいランチをいただきながら、
S子さん考案のスケジュール案が披露されます。
一日目の夕飯はタイすきでしょ
二日目は〇〇を食べてぇ
三日目はゴルフをお休みして、タイの焼き物を見に行って、
それからホテルでエステでしょ
でもって四日目は・・・
etc etc
わたしに、前日せっかく買ったガイドブックを開くチャンスは、
結局一度もありませんでした。
唯一、ホテルで受けるエステのメニューの希望を伝えたのみ。
こうして、打ち合わせを兼ねたランチタイムは終了。
ま、これだけ考えておいてくれるなら、
わたしは、ただついて行くだけでいいし
あくまでボ~っとしたままのわたしでした。
ところで、実は彼女、
昨年の秋あたらりから坐骨神経痛を患っていたのです。
ゴルフのような腰の水平回転はできるそうですが、歩いたり階段を上ったりするのはかなりキツイそう。
なんといっても大変なのは、同じ場所に長く座っていること。
すぐに痛みが襲ってきて、耐えがたい苦痛だそうです。
一番心配なのは、往きの飛行機なのよね~
6時間も座席に座っていられるだろうか…
帰りはさぁ、もうどうなってもいいんだけど、往きがねぇ
坐骨神経痛が悪化しないように、タイ旅行に備えてゴルフを控えている彼女の不安はどんどん膨らんでいきます。
しょっちゅうトイレに立って、そのたびにストレッチでもしたら?
と、冗談交じりの月並みなアドバイスしかできないわたし。
レストランを出て駅へと向かう道でも、彼女は痛々しいほどの摺り足歩行。
なんか、お義母さんと歩いているみたい
思わず呟くわたし。
今年91歳になる義母は最近膝を悪くして、かなり歩行に困難をきたしているのです。
これが、本当にあと2週間ほどで遥々タイまで行って
ゴルフをしようという人の歩き方でしょうか?
このタイ旅行、一体どうなるんだろう…
(つづく)