ことば学
言葉は心。ことばは人生

その言葉、受け取りますか

過日いただいたメッセージ

 
 
 
言葉ひとつで、命を絶つ人もいますよね
 
 
 
 
 
 
 
 
今日は、
 
 
 
言葉
 
 
 
について、書いてみたいと思います。
 
 
 
 
 
ここに
 
 
 
背が高い
 
 
 
という言葉があります。
 
 
 
 
背が高い
 
 
 
という言葉にも、もちろん言霊があります。
 
 
 
けれど、ただここにあるだけでは、言霊という言葉のエネルギースイッチはOFFのまま。
 
 
 
 
 
 
ここに、一人の女性がいます。
 
 
 
彼女は、女性としては
高すぎる身長を気にしています。
 
 
もう少し背が低かったら、可愛らしい服だって着れるのに……
 
 
なんて、思ったりしています。
(まるで、わたしのようだ)
 
 
 
 
そんな彼女が、人から
 
 
 
背が高い
 
 
 
と言われたら、その言葉は彼女の心をチクリと刺すでしょう。
 
 
やっぱり、わたしは可愛くないのね
 
 
 
と、ガックリ肩を落とすかもしれません。
 
 
 
 
 
さて、ここに、また別の女性がいます。
 
 
 
彼女は、バレー部のエースアタッカーとして活躍しています。
 
 
 
彼女をエースアタッカーたらしめているのは、
優れた運動神経や練習熱心であるとともに、
その高身長です。
 
 
 
 
そんな彼女が、人から
 
 
 
背が高い
 
 
 
と言われたら?
 
 
 
 
やっぱり、わたしはバレーボールのために生まれてきたのだわ
 
 
と、褒め言葉として受け止めるのでは。
 
 
 
 
 
あるいは、また別の女性は、自身の身長には格別の思いを持っていません。
 
 
 
世間並の体格と思っているからです。
 
 
 
 
そんな彼女は、人から
 
 
背が高い
 
 
 
と言われても、
 
 
 
なんのこと?
 
 
それ、わたしに言ったの?
 
 
 
 
と、意に介さないかもしれません。
 
 
 
 
 
 
さて、使われた言葉はみな同じ
 
 
背が高い
 
 
です。
 
 
 
なのに、受け止め方に違いが出るのはなぜでしょう。
 
 
 
 
それは、受け止め側の心の在り様が違っていたから。
 
 
 
人がどんな思いを持っているかで、同じ言葉でも、
その人に及ぼす影響は変わってきます。
 
 
 
 
 
言霊という言葉のエネルギーは抽象的なもの。
その抽象的なエネルギーを、どの方向にどう使うかは
人それぞれの自由 
 
と、ことだま講座では、お話しします。
 
 
これは、使う側に立ってのお話ですが、
受け止める側にも同じことが言えます。
 
 
 
 
 
そして、ここが肝心なことですが、
 
 
どんな言葉
 
 
つまり、
 
 
言霊というエネルギーを投げ掛けられても、
それを受け止らない自由も、またあるということです。
 
 
 
先ほどの例えの3人目の女性のように。
 
 
 
そして、もし、自分の心が痛むような言葉に出会ったとしたら、
それは、
 
 
 
そんなウィークポイントが自分の中にある
 
 
 
ということの氣づきでもあります。
 
 
 
 
なぜ、自分はその言葉にこんなに傷つくのか
 
 
振り返って考えてみるのも大切なことではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
ところで、今日ここに書いたことは、
言葉のひとつの側面についてにすぎません。
 
 
 
言葉というのは、実に深くて複雑で、
多様性に満ちているからです。
 
 
 
 
だからこそ、魅力的であるとも言えるのですが。
 
 
 
言葉については、これからも折に触れて
書いていきたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

投稿日時: 2018年10月3日

カテゴリ: スケジュール

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