ロクヨンを観て

映画『ロクヨン』の後編を観てきました。

 

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やはり、原作がしっかりしている上に、出演している役者の皆さんが豪華で、素晴らしく見応えのある映画でした。

 

特に、緒形直人さんの演技が、わたしには印象深かったです。

被害者の顔の中に、一瞬覗く悪人面が、なんとも凄みがあって、思わず息をのんでしまいました。

 

さて、『ロクヨン』の原作者は、横山秀夫さん。

もと、新聞記者です。

多分、いわゆるサツ回りをしていらっしゃったのてはないでしょうか?

 

経験や経歴を生かしての作家活動といえば、東野圭吾さんも、そうですね。

彼は、確か工学部出身です。

その知識と経験がガリレオシリーズに遺憾なく発揮されています。

 

『死体は語る』などの作品で有名な上野正彦さんは、もと監察医です。

 

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今回ご紹介するのは、前回と同じく四日市文芸賞を受賞したときに書いた「受賞の言葉に代えて」という文章の中の一つ。

 

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≪ 輝く瞬間(とき)≫

 

私は医者でもなければ、弁護士でもない。

そのうえ地理や歴史にも疎い。

そんな私には、読み手の知識欲を満足させるような専門的な小説は書けない。

しかし、私は思う。

ささやかな暮らしのなかに生きる人々にも、その心がきらりと輝く瞬間があると。

とても悲しい時、嬉しい時、苦しい時、そして幸せな時、その人の心は美しい光を放って輝く。

そのほんの一瞬を捉えることができたら、心が「輝く瞬間」を描くことができたら、私は「幸せ」である。

 

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『輝く瞬間』は、四日市文芸賞を受賞した作品の題名です。

 

この文章を書いたとき、わたしは心の専門家になりたいと考えていました。

 

そのわたしが時を経て今、リーディングやことだま講座をしています。

人生というのは、本当に面白いものですね。

 

 

心の歌

先日、紅子さんのブログを読んで思い出したことがありました。

 紅子さんのブログは、こちら

 

引っ張り出してきたのは、わたしが四日市文芸賞を受賞したときの、「受賞の言葉に代えて」という文章。

 

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3部構成で書いた中のひとつが、≪ 心の歌 ≫です。

 

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   ≪ 心の歌 ≫

 

私は歌を歌うことが苦手である。

もっと正しく言えば音痴である。

私は歌が歌えない。

 

だから私は文章を書く。

音符の代わりに言葉を置いて、リズムを刻んでメロディーを奏でる。

大好きな「言葉」を使って、自分の呼吸で文を連ねる。

 

私の書く文章は、私の歌う歌である。

 

DSC_0004                                                                                                 (1996.2.15)

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ちなみに、丘由実というのは、昔のペンネームです。

≪ 文芸の道 ≫ 連載始めます

今、『言靈ワークショップ』の見直し作業をしています。

新しいメニューは、9月スタートの予定です。

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新しいメニューを始めるにあたり、このところずっと「自分の大切にしたい思いは何か」ということを、考えています。

自分と向き合う日々です。

そんなとき、

 

そういえば、昔エッセイで、こんなこと書いたっけ

 

と思い出した一節があり、押し入れの奥から、かつて書いた原稿を引っ張り出してきました。

残念ながら、目指した原稿は見つけられませんでした。

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けれど、久しぶりに目にした数々の原稿に書かれている思いは、今もあまり変わっていないと、再認識しました。

拙い文章ではありますが、これから少しずつブログで発表していきたいと思います。

 

興味がおありの方は、どうぞお付き合いくださいませ。

 

注)わたしがプロの作家を目指していた頃というのは、井の中の蛙、ではなく、井の中の天狗であった時期でもあり、どの文章も肩に力が入りすぎているように思えますが、ご愛嬌ということでお許しください。