知らないなんて、もったいない

わたしが、日本語やことだまに関する講座や

ワークショップをしていると言うと、

 

 

国語が苦手だった

 

 

とか、

 

 

国語が嫌いで

 

 

とおっしゃる方が、結構いらっしゃいます。

 

 

 

でも、それは多分”国語“という教科が苦手だったり、

嫌いだったということだと思うのです。

 

 

その気持ちは、わかります。

 

 

わたしは、英語という教科が嫌いだったし、苦手だったから。

 

 

それは、国語や英語ではなく、

文法の授業がつまらなかったからでは?

 

 

国語が大好きで、得意でもあったわたしですが、

文法は苦手でした。

 

 

文法的に正しい文章を書いたり、

話したりするのはできるのに、

 

例えば、

 

 

書く

 

 

だけを取り出して

 

 

 

活用させなさい

 

 

 

と言われると、とたんにわからなくなるのです。

 

 

 

そこだけ切り取ってどうこうしろと言われても……

 

 

 

って感じでした。

 

 

 

 

ただね、国語が苦手とか嫌いという人でも、

日本語ご苦手とか嫌いというわけでないと思うのです。

 

 

 

当たり前に使っているから、好きも嫌いもないのが

本当のところなのでしょう。

 

 

 

けれど、言葉には、

 

 

本人の思い

 

 

は、もちろんのこと、

 

 

環境に関する情報

 

 

 

 

民族や家族などの思い

 

 

までもが、ギュッと詰め込まれているのです。

 

 

 

だから、その中身を知らないで、

ただ使っているだけなんてもったいないと、

わたしは思うのです。

 

 

 

そして、

 

 

知れば、きっと好きになる。

 

 

好きになれば、

どんどん使いたくなる。

 

 

どんどん使えば世界が広がる。

 

 

つまり、

 

 

人生の幅が広がる。

 

 

ひいては

 

 

新しい人生の扉も開けられる。

 

 

わたしは、そう信じています。

 

 

 

「あら」と「まあ」

驚いたときなどや、相槌を打つときなどに、女性がよく使う言葉に「あら」と「まあ」があります。

 


 

新明解国語辞典によると、

 

「あら」は、

驚いたときに、女性が出す、言葉とも言えない声

 

「まあ」は、

(女性語)驚いたり、意外に思ったりして、思わず発する声

 

とあります。

 

その他の国語辞典でも、同じような解釈が載っています。

 

このことから、2つの言葉が、とてもよく似た言葉であることがわかります。

 

 

 

なので、

 

あら、素敵

まあ、素敵

 

と後ろに同じ言葉を持ってきて使うことが、もちろんできます。

 

 

けれど、わたしはこの2つの言葉を、感覚的に使い分けています。

 

今回、これまで感覚的に使い分けてきているこれらの言葉を、ことだま的に解釈してみようと思います。

 

 

「あら」と「まあ」に共通しているのは、「あ」。

 

「あ」は、≪「はあ」か「ふう」か ≫ のところで書いたように、始まりの音。

そしてニュートラルなエネルギーも持っている音です。

 

 

すると、「あら」と「まあ」の違いは、「ら」と「ま」の違いということになります。

 

 

「ら」など<ら行>の音は、日本人が英語を習ったときに苦戦した「r」。

口の中で舌をくるっと回転させるようにして出す音であることからもわかるように、変化や流転などのエネルギーを持った音です。

 

「ま」は、「束の間」と言えば「時間」を、「床の間」と言えば「空間」を表すことのできる言葉。

そして「真ん中」の「ま」。

「ま」は、中心とか本質を表すエネルギーを持った音なのです。

 

 

なので、例えば、同じ「素敵」という言葉を後ろに持ってきても、「あら」の場合は、

 

あら、素敵。でも……

 

と、その後ろに反対意見を述べるような言葉を置いても不自然にはなりません。

 

けれど、「まあ」の場合、

 

まあ、素敵。でも……

 

は、わたしとしては、少し違和感を感じるのです。

 

その違和感がどこから来るのか、今まで考えたことがありませんでした。

けれど、今回ことだま解釈をしてみたことで、その違和感は、あるがままを受け入れる「まあ」と、変化を促す「あら」の違いからきていることがわかり、改めて納得できたのでした。

 

 

 

「はあ」か「ふう」か

思わずため息をついてしまうこと、ありますね。

 

そんなとき、あなたは

 

はあ

 

 

と言いますか?

 

それとも

 

ふう

 

と言いますか。

 

 

ことだま的に解釈すると、

 

は行の音は、笑い声がすべては行で表すことができるように、明るく朗らかなイメージの音です。

 

すると、「はあ」と「ふう」の違いは、「あ」と「う」の違いということになります。

 

「あ」は、50音の一番最初、アルファベットでも「A」は最初の音です。

つまり、「あ」は始まりの音。

 

それでは「う」は、どんなエネルギーの音でしょう。

 

お腹が痛いとき、「うぅ」と前かがみになったりしますね。

 

「う」は、内に籠るイメージです。

内側の「う」。

行き過ぎると「鬱」(うつ)になります。

 

 

なので、もし悩み事があってため息をついたりするときも、できれば「ふう」ではなく「はあ」の方が、前に進んでいけるのではないでしょうか。

 

 

あるいは、ストレッチ体操などで息を吐くときも、「ふう」より「はあ」の方が、体が緩みます。