25.離婚の話

今から20年近く前のことです。

わたしの友人が、幼子二人を連れて離婚をすると言い出しました。

すったもんだの挙げ句、結局元の鞘に納まることになった時、彼女は、ふとこう呟いたのです。

 

あとは、向こう(夫)が早く死ぬのを待つだけだ

 

ゾッとしました。

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数年後、わたしは結婚生活に耐えきれず少しノイローゼのようになっていました。

その時、ふとこんな思いが頭をもたげてきたのです。

 

向こう(夫)が、事故かなにかで死なないかな

 

次の瞬間、わたしはかつての友人の言葉を聞いた時の自分を思い出しました。

そして、

 

人が死ぬのを待つような人生は生きたくない

 

と思いました。

もしかしたら、それが具体的な現実問題として離婚を考えた最初だったかもしれません。

 

その後、わたしは本当に離婚しました。

39歳でした。

 

例え仕事を掛け持ちしてでも食っていってやる。

まずは、精神的にも経済的にも自立した一人の人間になろう。

 

そう固く心に決めての離婚でした。

 

この話をすると、たいていの人は、「強い人だ」と言います。

そうでしょうか?

誰でも溺れそうになれば、必死で手足をバタバタさせて、なんとか助かろうとするでしょう。

その時のわたしの心境は、まさにそんな感じでした。

 

では、人の強さとはなんでしょう?

離婚するから強くて、将来が不安で離婚できないから弱いのでしょうか?

一人で生きていたら強くて、そうでなかったら弱いのでしょうか?

そうではないでしょう。

完全に破綻している結婚生活を続けられるというのは、わたしから見ればなんと精神力の強い人かと思います。

 

わたしの思う人の強さとは、

 

自分をしっかり持って揺るがない人

 

です。

 

離婚するとかしないとか、人に頼るとか頼らないとか、そんな表面的なことではありません。

弱いから人に頼ってしまう場合もあれば、強いからこそ自分の弱さをさらけ出して人に頼ることもできる。

そうではないでしょうか?

 

今振り返って考えてみると、わたしは強いから離婚したのではなくて、離婚することで強い人間になりたいと思ったのもかもしれません。

 

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1月はカンボジア

昨年10月にミャンマーに行ったばかりだというのに、年が明けての1月16日からカンボジアに行ってきました。

カンボジアは、ずっと行ってみたかった国です。

アンコールワット?

いえ、わたしが一番行きたかったおは、タ・プローム。

落ちた木の実が育ち、遺跡を飲み込むかのような景色の場所です。

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見ておけるうちに見ておきたい。

現代は、酸性雨などによる遺跡の浸食も激しいと聞いています。

そのうえ万が一にも地震が起きたら、あるいは特異な集団による破壊が絶対にないとは言い切れません。

 

 

DSC_3811  成田からハノイ経由でカンボジア・シュムリアップへ。

 

泊まったホテルはル・メリディアン・アンコール。

遺跡に一番近く、日本人のスタッフもいて、安心できるホテルです。

朝食のバイキングも、ランチのイタリアンも、どれもみんな美味しくて、オススメです。

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最初の観光地は、アンコールトム。

アンコールは “ 町 ”、トムは “ 大きな ”、という意味だそうです。

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そして、アンコールワット = “ 寺院のある町 ”

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こちらの景色は、あまりに有名です。

ここを発見したのはフランスの植物学者だそうです。

森を歩いているときに、こんなものが眼前に現れたら・・・

 

ここは、どこ?

 

自分は、時空を超えてしまったのか?

その時の学者の驚きぶりは想像に難くありません。

夜は、スバエク・トムの鑑賞でした。

スバエクとは皮という意味で、牛の皮を彫って作った大きな人形(道具)を使っての影絵芝居です。

DSC_4124 椰子の殻を燃やした炎で映し出す神聖なお芝居です。

 

DSC_4112 まずは、神様に捧げるお祈りから

通常わたしたちの知っている影絵は、幕の向こうで色々なものを見るといったものですが、カンボジアの影絵は、幕の手前でも演じるというか、操り手も踊りを踊りながら、影絵を操るんです。

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DSC_4243 - コピー  翌日は待ちに待ったタ・プローム。

スポアン(ガジュマル)に浸食され、密林に埋もれた遺跡として有名です。

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こちらの遺跡は、あえて整備せず、崩れていく様子をそのまま保存するという方針だとのこと。

 

いつか、ずっと遠い未来、遺跡が完全に木々に飲み込まれる日が来るかもしれません・・・

さて、カンボジアに着いて2日目の晩は、贅沢にもトマノン遺跡でのアプサラダンス鑑賞。

踊り手の方たちが、遺跡でスタンバイ。

DSC_4274  幻想的です。

 

DSC_4298 DSC_4289  手や足の形が独特ですね。

 

 

アンコール・ワットの朝日の鑑賞にも行きました。

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でも、残念ながら、この日は曇りで朝日は拝めませんでした~

 

それから、バンテアイ・スレイ。

バンテアイとは “ 砦 ”、スレイは “ 女 ” という意味だそうです。

 

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DSC_4474  さて、最終日はアンコール博物館とシルク工房アーティザン・アンコールの見学。

アールティザン・アンコールは、元々は政府による職業訓練所でしたが、現在は民営化され日本人スタッフも常駐しています。

 

ここで、特産品のカンボジアシルク製品を見るのを楽しみにしていたのですが実にモダンなお店でびっくり。

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欧米からの観光客も多いせいか、彼らの好みをよく研究しています。

私はシルクのストールと、こんなクッションカバーを買いました。

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DSC_4541これは、別のお店で買ったカンボジアの伝統的な焼き菓子。

 

甘すぎず、とても美味しかったです。友人たちの評判も上々でした。

 

帰りは、再びハノイ経由の成田でした。

あ~、行って良かった!!

 

 

 

ミャンマーで一生分のパゴダを見る

トイレの汚い国には、絶対に行かない。

 

かねてより、そう公言してはばからなかったわたし。

 

おそらく世界で一番トイレの数が多くて綺麗な日本で、その恩恵を存分に享受しているから…

食事が多少口に合わないくらいは、旅行なのだから辛抱できるけと、トイレだけはダメ。

我慢できない。

だいたいウォシュレットがないだけでも辛いのに~

そんなわたしが、ある日目にした海外旅行のパンフレット。

そこには、世界最大の仏教遺跡、バガンとありました。

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世界最大の仏教遺跡って、どんなだろう?

パゴダを、この目で見てみたい!

ちなみに、パゴダとは仏塔のことです。中には、仏陀の頭髪や遺骨が納められていて、外から拝みます。

対して、寺院は建物の中に仏像などが祀られ、中に入って礼拝します。

 

さて、パンフレットを手に、夫に相談したら快諾。

夫は、昔仕事でしばらくの間フィリピンや台湾に住んでいたこともあり、東南アジアウェルカムの人なのです。

というわけで、早速申し込んで行ってきました。

ミャンマー5日間の旅。

 DSC_2752  ミャンマーを上空から見たところ。

わたしは、外国旅行の際には必ず上空からの写真を撮ります。

その国の特徴がよく出ていると思うから。

以前はなかったという直行便が今はあり、成田空港から約8時間。

とても便利になっております。

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  が、首都ヤンゴンから目的地バガンまでは、プロペラ機で移動です。

さて、ミャンマーは国土が日本の2倍、人口は 約二分の1

そして国土の大半は平らで、世界一のお米の生産量を誇るそうです。

でも、未だに鉄道は引かれていません。

いえいえ、つい最近ニュースでミャンマーに初めての鉄道が開通したと聞きました。

お~!!

感動です。

でも地方はまだまだ。

わたしたちがバガンからヤンゴンへ戻る時に乗ったプロペラ機は途中で2回降りて、乗客が乗り降りしましたよ。

まるで路線バスのようでした。

それも、また楽しい旅の思い出です。

 

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旅行に行くとなると一族で、トラックの荷台にぞろぞろと乗って行くそうです。

 

敬虔な仏教徒の国です。いたるところにお坊さんがいます。

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そして、寺院はすべて仏さまの家。

必ず、靴を脱いで裸足にならなければなりません。

靴下・ストッキングもご法度です。

当然、寺院の中にも地面はあります。

そこも、裸足で歩きます。

でも、わたし、裸足で歩くの嫌いではないんです。

実は、今まで3回奈良の三輪山に行ってますが、1回目こそ上りは靴を履いていましたが、土があんまりきれいなんで、下りは裸足で。あとの2回は上りも下りも裸足でした。

気持ちいいんですよね~

話が逸れました。

なので、ミャンマーでは、いつでも靴を脱げるよう素足にサンダルがおススメです。

 

現地のガイド君は、流暢な日本語を話します。

 

日本に来たことがあるの?

 

と聞くと、一度もないそうです。

 

ボクは、寺子なんです。

 

って。

ミャンマーでは、貧しくて学校に通えない子どがたくさんいて、そんな子供たちのために、お寺のお坊さんが無料で勉強を教えてくれるのだそうです。

日本語も、お坊さんが外交官の奥様などを招いてくださって、そこで教えてもらったそうです。

それで、あんなに上手に話せるようになるなんて・・・

その話を聞いただけで、もうウルッときてしまいました。

世界には、こんなふうに一生懸命学んでいる人たちもいるんですね。

教育って、とても大事だと思うんです。

そして、それは誰もが等しく受けられるものであるべきだと思います。

 

* * * * *

 

ミャンマーの人々の暮らしに触れるということで、村の訪問にも行きました。

DSC_2878 正真正銘、観光用ではない首長族の人々だそうです。

 

ミャンマーの伝統芸能である人形劇を拝見しました。

案内されたのは、専用の劇場付きのレストラン。

ガイド君が、

 

ココノハ スゴイデス。

ソノヘンノ チャチナノトハチガッテ コノクニデモ ユウメイナヒトガ ヤリマス

 

と力説しただけあって、本当に拍手喝采ものの素晴らしい芸でした。

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さて、首都ヤンゴンにも素晴らしい寺院があります。

シュエダゴォン・パゴダです。

ミャンマー仏教の総本山ということですが、印象は、さしずめミャンマーのアミューズメントパーク。

カップルは一度は必ずデートに来るそうです。

DSC_3178 - コピー  待ち合わせ場所はここ。

 菩提樹のところで〇〇時にね💛

 

って、感じだそうです。

ガイド君も、もちろんここでデートしたそうです~

 

この日は、空が美しかった。

ホントに美しかった。

画像編集してません。スマホで撮ったままの写真です。

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ほんの数年前までは、車の中からスー・チーさんの自宅の方を見ただけでも、バレると大変なことになったそうです。

でも、今は自宅前で笑顔で記念写真も撮れちゃいます。

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わたしはミャンマーが大好きになりました。

今もほとんどの人が民族衣装を身にまとい、敬虔な仏教徒で、とても治安が良く、人もうぶで暖かい。

DSC_2986  現地調達した服を着て、ホテルのコテージ前で撮りました。

残念ながら、現在のミャンマーは、まだ電気の供給量が少なく、街頭はほとんどありません。

けれど、そんな真っ暗な中、女性が一人で歩いていても大丈夫なくらい。

 

もっと、発展して、豊かになれば国民の暮らしも楽になっていいと思う反面、そうなっていくと人々の気性や治安にも変化が出てくるんだろうな。

複雑は思いを持ちながらも、ミャンマーの幸福な発展を祈らずにはいられません。

 

わたしたちがミャンマーに行ったのは10月下旬。

乾期で観光に最も適した時期のはずでした・・・

ところが台風の影響で曇りの日が多く、意外と涼しかったです。

でも、最終日にはようやく晴れて東南アジアらしい蒸し暑さも体験できました。

あ、そうそう懸念していたトイレの話。

ホテルや観光客が行くようなレストランのトイレは、どこもきれいでした。

ただ、村やマーケット訪問の時に、どうしても我慢できずに入ったトイレは、かなり悲惨。

トイレは、ホテルやレストランで済ませておきましょう!!

食事はバッチリ。

どれも美味しかったです。

ミャンマーは、インドやタイ・中国と国境を接しているため、それらの国との融合料理です。

だから、それらの国の料理が大丈夫な人は、絶対OK。

美味しいです。

DSC_3097  例えば、こんな感じだったりネ

 

まだまだ、語りつくせませんが、ミャンマーのご報告は、この辺で・・・