トイレの汚い国には、絶対に行かない。
かねてより、そう公言してはばからなかったわたし。
おそらく世界で一番トイレの数が多くて綺麗な日本で、その恩恵を存分に享受しているから…
食事が多少口に合わないくらいは、旅行なのだから辛抱できるけと、トイレだけはダメ。
我慢できない。
だいたいウォシュレットがないだけでも辛いのに~
そんなわたしが、ある日目にした海外旅行のパンフレット。
そこには、世界最大の仏教遺跡、バガンとありました。
世界最大の仏教遺跡って、どんなだろう?
パゴダを、この目で見てみたい!
ちなみに、パゴダとは仏塔のことです。中には、仏陀の頭髪や遺骨が納められていて、外から拝みます。
対して、寺院は建物の中に仏像などが祀られ、中に入って礼拝します。
さて、パンフレットを手に、夫に相談したら快諾。
夫は、昔仕事でしばらくの間フィリピンや台湾に住んでいたこともあり、東南アジアウェルカムの人なのです。
というわけで、早速申し込んで行ってきました。
ミャンマー5日間の旅。
わたしは、外国旅行の際には必ず上空からの写真を撮ります。
その国の特徴がよく出ていると思うから。
以前はなかったという直行便が今はあり、成田空港から約8時間。
とても便利になっております。
が、首都ヤンゴンから目的地バガンまでは、プロペラ機で移動です。
さて、ミャンマーは国土が日本の2倍、人口は 約二分の1。
そして国土の大半は平らで、世界一のお米の生産量を誇るそうです。
でも、未だに鉄道は引かれていません。
いえいえ、つい最近ニュースでミャンマーに初めての鉄道が開通したと聞きました。
お~!!
感動です。
でも地方はまだまだ。
わたしたちがバガンからヤンゴンへ戻る時に乗ったプロペラ機は途中で2回降りて、乗客が乗り降りしましたよ。
まるで路線バスのようでした。
それも、また楽しい旅の思い出です。
旅行に行くとなると一族で、トラックの荷台にぞろぞろと乗って行くそうです。
敬虔な仏教徒の国です。いたるところにお坊さんがいます。
そして、寺院はすべて仏さまの家。
必ず、靴を脱いで裸足にならなければなりません。
靴下・ストッキングもご法度です。
当然、寺院の中にも地面はあります。
そこも、裸足で歩きます。
でも、わたし、裸足で歩くの嫌いではないんです。
実は、今まで3回奈良の三輪山に行ってますが、1回目こそ上りは靴を履いていましたが、土があんまりきれいなんで、下りは裸足で。あとの2回は上りも下りも裸足でした。
気持ちいいんですよね~
話が逸れました。
なので、ミャンマーでは、いつでも靴を脱げるよう素足にサンダルがおススメです。
現地のガイド君は、流暢な日本語を話します。
日本に来たことがあるの?
と聞くと、一度もないそうです。
ボクは、寺子なんです。
って。
ミャンマーでは、貧しくて学校に通えない子どがたくさんいて、そんな子供たちのために、お寺のお坊さんが無料で勉強を教えてくれるのだそうです。
日本語も、お坊さんが外交官の奥様などを招いてくださって、そこで教えてもらったそうです。
それで、あんなに上手に話せるようになるなんて・・・
その話を聞いただけで、もうウルッときてしまいました。
世界には、こんなふうに一生懸命学んでいる人たちもいるんですね。
教育って、とても大事だと思うんです。
そして、それは誰もが等しく受けられるものであるべきだと思います。
* * * * *
ミャンマーの人々の暮らしに触れるということで、村の訪問にも行きました。
ミャンマーの伝統芸能である人形劇を拝見しました。
案内されたのは、専用の劇場付きのレストラン。
ガイド君が、
ココノハ スゴイデス。
ソノヘンノ チャチナノトハチガッテ コノクニデモ ユウメイナヒトガ ヤリマス
と力説しただけあって、本当に拍手喝采ものの素晴らしい芸でした。
さて、首都ヤンゴンにも素晴らしい寺院があります。
シュエダゴォン・パゴダです。
ミャンマー仏教の総本山ということですが、印象は、さしずめミャンマーのアミューズメントパーク。
カップルは一度は必ずデートに来るそうです。
菩提樹のところで〇〇時にね💛
って、感じだそうです。
ガイド君も、もちろんここでデートしたそうです~
この日は、空が美しかった。
ホントに美しかった。
画像編集してません。スマホで撮ったままの写真です。
ほんの数年前までは、車の中からスー・チーさんの自宅の方を見ただけでも、バレると大変なことになったそうです。
でも、今は自宅前で笑顔で記念写真も撮れちゃいます。
わたしはミャンマーが大好きになりました。
今もほとんどの人が民族衣装を身にまとい、敬虔な仏教徒で、とても治安が良く、人もうぶで暖かい。
残念ながら、現在のミャンマーは、まだ電気の供給量が少なく、街頭はほとんどありません。
けれど、そんな真っ暗な中、女性が一人で歩いていても大丈夫なくらい。
もっと、発展して、豊かになれば国民の暮らしも楽になっていいと思う反面、そうなっていくと人々の気性や治安にも変化が出てくるんだろうな。
複雑は思いを持ちながらも、ミャンマーの幸福な発展を祈らずにはいられません。
わたしたちがミャンマーに行ったのは10月下旬。
乾期で観光に最も適した時期のはずでした・・・
ところが台風の影響で曇りの日が多く、意外と涼しかったです。
でも、最終日にはようやく晴れて東南アジアらしい蒸し暑さも体験できました。
あ、そうそう懸念していたトイレの話。
ホテルや観光客が行くようなレストランのトイレは、どこもきれいでした。
ただ、村やマーケット訪問の時に、どうしても我慢できずに入ったトイレは、かなり悲惨。
トイレは、ホテルやレストランで済ませておきましょう!!
食事はバッチリ。
どれも美味しかったです。
ミャンマーは、インドやタイ・中国と国境を接しているため、それらの国との融合料理です。
だから、それらの国の料理が大丈夫な人は、絶対OK。
美味しいです。
まだまだ、語りつくせませんが、ミャンマーのご報告は、この辺で・・・