ことだま幸はへ講座のご案内

 
 

ことだま幸はへ講座

 
 
は、
 

ことばはじめ

 

ことばはぐくむ

 

ことばかがやく

 
 
の3部構成です。
 
 
 
 
 
 
 
「ことば」の部分を
 
 

人生

 
 
に置き換えてみてください。
 
 

人生始め

 

人生育む

 

人生輝く

 
 
となります。
 
 
 

ことだま幸はへ講座

 
 
は、
 
 

人生幸はへ講座

 
 
なのです。
 
 
 
 
 
 
 
ことだまを知り、
言葉を大切に使うならば、
人生は、きっと
 
 
 

幸多きもの

 
 
になるでしょう。
 
 
 
 
言葉は大切です。
 
 
そこに、言霊が宿るから。
 
 
 
 
ご興味をお持ちの方は、ぜひ、お問い合わせください。
 
 

花火  リクエスト開催、承ります。

 
花火  ご希望に合わせて中身をカスタマイズできます。
 
 
 
 
出張開催の場合、通常、各回90分計3回の講座を
 
2時間ずつ2回で受けていただくことも、可能です。
 
 
 

 

 

ことばはじめ

 
 
昨日は、リクエストいただいた講座の日でした。
 
 
 
 
 
 
 
この講座では、
 
 
 
ことだまの基礎の基礎
 
 
 
について、お話しします。
 
 
 
 
 
そもそも、ことだまって何?
 
 
どうして、言葉にすると実現するの?
 
 
 
 
といったお話です。
 
 
 
 
ただ、これを唱えれば幸せになります
 
 
 
なんて、変でしょ。
 
 
 
 
 
どんな言葉にも、それぞれにことだまがあり、
 
 
 
どんな言葉も素晴らしい
 
 
 
 
というのが、わたしの持論です。
 
 
 
 
 
母音のことだまについては、実際に声に出していただくことで、
母音の特徴も、わかりやすくなります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
途中、ランチタイムも取りながら、和やかに開催することができました。
 
 
 
 
来週は、
 
 
 
ことばはぐくむ
 
 
ことばかがやく
 
 
 
と、続けて開催させていただきます。
 
 
 
ことだまの持つ、それぞれのエネルギー
質など、
具体的に知りたいとご参加くださったMYさま、
 
 
 
ご受講後、
 
 
日本語を話す、日本人の感性はステキ
 
(古事記によると)人間は植物と同じように、
いつの間にかそこにいた!なんて、面白い
 
 
との、ご感想をくださいました。
 
 
 
 
MYさま、ありがとうございました。
 
 
来週も、よろしくね さくらんぼ
 
 
 
 
 
 
 

「マリンブルーな季節 2019」15

15

 11月3日。真奈子は再び鹿鳴館にやってきた。

 山内がKIXのメジャーデビュー決定のニュースを知らないはずがない。どこかで、きっと聞いたに違いない。

 山内は来る。今夜、この鹿鳴館にきっと来る。真奈子は、確信していた。

 店の前に掲げられた看板には、グリーンのビロード地に《KIX メジャーデビュー決定! バンザイライブ》という金色の文字が躍っていた。

 前座のバンドが舞台に現れただけで、すでに満席、立ち見さえ出ている会場は、異様な盛り上がりを見せ、ことあるごとに「デビューおめでとう」のバンザイコールが飛び交った。

 しかし、真奈子はその渦に巻き込まれることもなく、ただひたすら舞台の袖をじっと見つめていた。今はどうなっているか知らないが、ここまでKIXの面倒を見てきたのは、山内だ。この場所に彼がいないわけがない。

 だが、いくら探しても山内の姿は見つからなかった。祈る思いで客席に視線を移してみたが、やはりいない。

 1人席を立って、楽屋口に向かう。

 あ……

 楽屋口に向かう廊下の奥まったところに、山内ともう1人、柱の陰になって顔は見えないが、人の気配がした。

 山内の深刻そうな表情に、真奈子の胸は騒いだ。

 そっと近づく。

 低い声が、切れ切れに聞こえてきた。

「手紙、書いたんだけどね……」 

 山内の声だ。

「……どんなに、君のこと……」

 とつとつと語りかけるような声が続く。

「できれば、ずっと……、ずっと見守って……。なあ、いいだろ、邪魔しないから。ね、ね。本当に愛して……」

「止してくれ! もう止してくれ」

 若い男の叫ぶような声がしたかと思うと、山内の体が激しく突き飛ばされて、よろけた拍子に壁に強く背中を打ちつけた。

「山内さん、あんたの気持ちは嬉しい。感謝もしてる。だけど、ダメだ。ダメなんだよ。俺たち、元々住む世界が違うんだ。無理なんだよ。なあ、頼むよ。忘れてくれよ」

 拝むように山内の肩を揺さぶる。その時、相手の顔が見えた。

 KIXのヴォーカルだった。

 真奈子の足が竦んだ。

「おい、いつまで話してんだ。もうすぐ出番だぞ」

 楽屋から見慣れない男が顔を出した。

 山内より若くて見栄えのする、しかしどこか意地の悪そうな顔の男だった。

「すみません、すぐ行きます」 

 ヴォーカルが、取り繕うような笑顔を見せて、男に言葉を返した。そしてお辞儀をするように軽く目を伏せると、そのまま無言で足早に楽屋奥へと姿を消した。

 うなだれていた山内がゆっくりと顔を上げる。立ち尽くす真奈子の強張った顔。二人の視線がぶつかった。

 山内の表情が一瞬凍りついた。が、次の瞬間、力なくニヤリと笑った。

「わかっ…ちゃっ……た…かな」

 乱れた髪を直そうともせず、歪んだネクタイもそのままに、自嘲気味な笑みを無表情な顔に貼り付けたまま、夢遊病者のような足取りで出口に向かうと、やがて夜の街に紛れて見えなくなった。

「海の泡になって、消えていく……」

 真奈子は、立ち止まったまま動けずにいた。

「変わりたいって、言ったやない」

 小さな声で呟く。涙は出なかった。

 虚ろな眼差しで出口を見つめる。街路では何も知らない人々が、無責任な足取りで忙しく行き交っている。

 のろのろと、重い足を引き摺るように出口へ向かう。

 美しく着飾った女たち。その女の肩に手を回し、浮かれた調子で歩いていく男たち。

 秋の夜風が足元をかすめ、落ち葉を玩ぶ。

「変われば良かったんや」

 見上げれば、星ひとつ見えない夜の空に、青白い月が寂しげにぶら下がっていた。

「なんで変わらなかったん。私では駄目やったん。なあ、駄目やったん!」

 通りすがりの男が、真奈子を振り返った。

 

 

 

 

「あ、お母ちゃん」

「なんや、真奈子かいな。めずらしいことも、あるもんや。あんたから電話してくるなんて」

「郵便小包、届いたで」

「そうかぁ。ちゃんと食べてるかぁ」

「ちゃんと、食べてるよ。それよりなあ、1つ聞きたいことが、あるんやけど」

「なに」

「あのな」

「なに、早よ、言いな。電話代、もったいないやろ」

「もう、お母ちゃんたら」

 いつもなら、そこで電話を切ってしまうのだっが、今夜は違った。

「お母ちゃん、電話代なんて心配せんでも、ええて。スマホの家族割りって……まあ、ええか。それより、あのな、私の名前な、どうやって付けたん」

「どうしたん、藪から棒に」

「なんだって、いいやん。知りたいん」

「そうか、言うたことなかったかいな。そうだったっけなぁ―」

 母は、何かを懐かしむような口調で続けた。

「お父ちゃんいうたら、生まれてくるのは男の子、思い込んどってなあ。そしたら、女の子やったろ。もう、慌ててしもて。そやそや、ああ、可笑し。だんだん思い出してきたわ。お父ちゃん、びっくりするやら、喜ぶやらで、大変やった。で、急いでお寺の住職さんとこ行って、ほら、あんたも覚えてるやろ、あの……あれ、なんだったけな、ほら、あの……」

「もう……で、その住職さんが、どないしたん」

「あ、ま、ええか。そいでな、その住職さんに名前考えてもろたん。5つ6つ、あったかいなー。で、お父ちゃんとお母ちゃん、2人してああでもない、こうでもない、毎日その名前眺めて相談してな。そうして決めたんよ。真奈子は眼や。世の中しっかり見て、幸せ掴んで欲しい思たんよ。どや、これで、ええか」

 涙で返事は出来なかった。

 ただ、黙って何度も何度も頷いた。

 

 

つづく