15. 高校時代の思い出5連発 その5 ~ウニと妊娠~

8d7b8ae1ead9c5271fa7e3ab389d184b_s

 連載プロフィール『高校時代の5連発』も、いよいよ最終回。

最終回ですが、高校1年生の時のお話です。

やっぱり、トリはこの話かなぁ~と・・・

 

このお話を読んでいただく前に、まず高校時代のわたしがとても奥手だったということを、心に刻んでおいていただきたいと思います。

 

よろしいでしょうか?

 

それでは、始まり始まり~

 

* * * * * * * *

 9cf227f2cc26a205ede7528cc328ba44_s

高校に入ってしばらく経った頃、わたしは急に気持ちが悪くなることがありました。

授業を聴いている時とかに、突然吐き気に襲われるとか・・・

 そんなことが続いたある日、わたしは思いました。

 

吐き気、吐き気・・・ん❓ ツワリ?

ギョェ~!!   まさか、妊娠~ !?

 

中学の生物の時間に先生から聞いた、ウニの卵割の話が頭をよぎりました。

 

ウニは、例えば爪楊枝でつついたりすると、突然変異で卵割を始める、と。

 

もしかしたら、わたしの卵子が何かの拍子に突然変異を起こして卵割を始めたのではないか?

あるいは、寝ている間に宇宙人にさらわれて、何かされたのではないか?

 

わたしの頭の中は、混乱しました。

 

どうしよう~ このまま卵割が進んでお腹が大きくなったら、母や姉にもバレる。

 

父親は誰!?

 

責められたって答えられない。だって、相手はいないんだもん。

 

なんで、そんなにかばうの!?  正直に言いなさい!!

 

どんなに、しつこく聞かれても答えようがない。だって相手はいないんだもん。

 

そもそも、わたしの遺伝子しか持っていない場合、一体どんな子どもが生まれてくるの?fd3e1ccd39ad7fc293a1a1870f005e9e_s

わたしに瓜二つ?

 

?????

 

わたしは、完全にパニック状態となりました。

そこで、とうとう親友に打ち明けることにしたのです。

 

もしかしたら妊娠したかも・・・

 

親友は、ギョッとした顔をして、

 

あんた、まさか・・・

 

いや、まさか、まだ誰とも付き合ったことないし

だよねえ~ じゃ、どうして、そう思うの?

 

そこで、わたしは、これまでの経緯(妄想?)を、話しました。すごく真剣に、すごく真面目に・・・

 

すると、彼女の表情がみるみる変わっていくではありませんか。

さっきまで、あんなに寄り添うように優しげだったのが、微妙にわたしから離れていき、やがて呆れるような目つきに変わり、そして、こう言い放ちました。

 

ばっかじゃないの!

あんたは、ウニか!!

 

それから数日して、わたしの吐き気は収まり、平穏な日常が戻ったのでした。

 

 

* * * * * * * *

 

この話、わたしの中では、『女の友情はもろい』って括りになってるんですけど・・・

 

 

それにしても、その後、誰に聞いてもウニの突然変異の話なんか、聞いたことがないと言うのです。

どなたか、生物の授業で聞いたという方がおられましたら、ぜひご一報くださいませ。

 

 

さて、『高校時代の思い出5連発』は、これで終わりです。

『5連発』と銘打った以上、連発しなければと思って、5日間がんばりました。

 

これからは、再びマイペースでの連載をさせていただきます。

次回からは、ようやく華やかな短大時代の話が始まります。

どうぞ、これからもよろしくお願いします。

 ◎◎◎ ⏪ 前   続き ⏩ ●●●

 

 

14. 高校時代の思い出5連発 その4 ~放課後の校庭で~

部活のない日は、放課後になると、男子は校庭でソフトボールをして遊んでいました。

3295f168c50ee9a7222e8afaecdba833_s

ある日、そのうちの一人から、

 

一緒にやらない ❓

 

と誘われました。

 

いいよ

 

軽く答えたわたしは、そのまま校庭へ

 

ピッチャーならやる。それから、ピッチャー返しはナシね!

 

勝手にルールを、決めるわたし。

だって、男子の打ったボールを受ける勇気なんてないし~

となったら、ピッチャーやるしかないでしょ!  そして、ピッチャー返しもなし。

これ、常識!!

 5e8df740fbeeb25f3719642149fae6cd_s

さて、ゲームが始まると、わたしの投げたボールを、みんななかなか打てない。

 

あら、わたし、結構イケテル❓

 

いい気分になっていたら、帰り際に男子がわたしの方にツカツカとやってきて言いました。

 

今度から制服のまんまじゃなくて、ジャージーに着替えてやってくれる❓

ボールを投げるたびにスカートがチラチラして、気になって打てない。

 

あらら~、そうだったのね~

 

もちろん、その次からは、ちゃんとジャージーに着替えて参加しましたよ!

よく打たれるようになっちゃったけど・・・

 

 ◎◎◎⏪ 前    続き ⏩●●●

13. 高校時代の思い出5連発 その3 ~ケプラー~

syouzou[1]

わたしは、小さい頃から本を読むのが好きでした。

定期試験や入試などでも、国語の勉強といえば、せいぜい書き取りをしたくらいです。

実力テストの時なんか、

 

今日はどんな文章に出会えるんだろう~

 

と、ときめきながら問題の文章を読んで味わい、感じたままを書けば⭕がもらえたのでした。

それも、子どもの頃からの読書のおかげだと思っています。

 

そんな、わたしの困ったところは、本を読み出すと止められないところです。

 

本を読み続けたいとう誘惑に負けて、授業中も読み続けると、さて、どうなるでしょう~❓

 f04c9b1fb20e0c051269a42a47b89591_s

高校に新しい数学の先生がやってきました。

大学を出たての、新米の男の先生です。

その先生、初めての授業で、いきなり『ケプラーの法則』について話したのです。

当然の結末として、あだ名は” ケプラー “となりました。

 

その頃、わたしには夢中で読み耽っていた本がありました。

授業なんて上の空。

読みたくて読みたくて仕方がありません。

 

そうだ!  ケプラーの授業なら大丈夫だ!!

 

ケプラーをなめていたんですね。

とはいえ、完璧に予習をしてはいきました。

一応、筋を通そうと考えたんですね。ものすごく勝手な筋ですけど。

そうした上で、授業中も本を読み続けたのです。

それも本を机の上に堂々と出して・・・

なんとなく、机の下に本を置いて読むのは潔くないと考えたんです。ものすごく自分勝手な考えですけど。

完璧に予習はしてあるので、いきなり指されても答えられます。

わたしは、ますます調子に乗って本を読み続けました。

 

すると・・・

 

バ~ン !!

 

と、突然大きな音が教室に鳴り響いたではありませんか。

さすがにわたしも気がついて、何事かと顔を上げました。

すると、わたしの机のすぐ横に、怖い顔をしたケプラーが。

と同時に、頭にじわ~っとした痛みが広がってゆくのが感じられました。

 

あれ、もしかして、わたしが教科書で殴られた ?

 

ようやく事態を飲み込んだわたしは、慌て本をしまい・・・?

いえいえ~、それがその~

 

なんで、わたしの読書の邪魔をするの? と言わんばかりに、ケプラーを睨みつけたのでした。

 

恐ろしい !

我ながら、なんという大胆な行為でしょうか ?

 

ケプラーは、おもむろに言いました。

 

あとで職員室に来い。

 

授業が終わり、すごすごと職員室へ行くと、ケプラーが尋ねました。

 

今、何を読んでいるんだ?

 

モーパッサンの『女の一生』です。

 

そうか。あまり、目立たないようにな。

 

はい。

 

終わり・・・です、はい。

 

 ◎◎◎ ⏪ 前      続く