ラインで夫婦の会話?

夕べ、酔った夫がソファーに寝そべって
 
ふざけてラインを送ってきたので、しばらく、二人で遊んだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

しかし

 
 
 
 
今朝起きてみたら、
 
 
 
そんなやり取りをしたことを、夫は覚えていなかった❗️
 
 
 
 
 
あ然
 
 
 

「マリンブルーな季節 2019」 7

 7

 夏の終わり。

    自宅で営まれた葬儀。

    セミがうるさいくらいに鳴いていた。だけど不思議なほどに、静かに感じられた日。

    大勢の弔問客が、坂の下まで続く長い涙の行列を作っていた。

    誰もが、その早すぎる死に驚き、深い悲しみにくれていた。

    誰もが、誰もが……。

 

 

「ねえ、そういえば、阿部先生っていたよね、美術の」

「なんだよ、急に」

「哲ちゃんたちが玲子先生、玲子先生って、えらいなついとった」

「なつくって、オマエ」

「今、急に思い出したんやけど、阿部先生、えらい泣いてはった」

「それは、さっきも言うたけど」

「でも、変やん。だって安部先生、美術部の顧問やろ。お兄ちゃん、美術部なんて関係ないやん」

 今まで、どこにしまい込んでいたのだろう。そんなものがあることすら忘れていた数々の記憶が、次から次へと真奈子の脳裏に浮かび上がってきた。

 母に言われて忘れ物を届けに行った、夕方の校庭。いつも堂々と胸を張っていた兄が、珍しく遠慮がちに、だけど一生懸命話し掛けていた背中の主。

 友人と遊びに行った街角で、何気なく目にした二人連れ。

 ヨットの試合を見に行ったとき、真奈子のことなどそっちのけで、兄の目が追っていた女の人。

 

 

「ねえ、ねえってば」

「真奈子、オマエ変な想像すんな。勘違いすんな。阿部先生はオレたちの学校に来たときには、もう婚約者がおったんたんやぞ。それに……それに、とっくに結婚して学校も辞めはった」

 勘違いなんてしてないよ、私は。勘違いなんて。けど、お兄ちゃんは、お兄ちゃんは、安部先生のこと……阿部先生のことが、好きだったんだ。

 お兄ちゃんが、恋を? 

    そう、恋をしていた!

 真奈子の心臓が、ドクドクと熱い鼓動を響かせていた。

 

 

 夏の終わり。

 青く澄み渡った空。そびえる入道雲。揺れるさざ波。

 どこからか、甲高いエンジン音。

 あっと、気づいた時にはすでにモーターボートは、真一たちのヨットのすぐ側まで接近していた。とっさに身を翻して海に飛び込む哲也。逃げる様子も見せなかった真一。海へ飛び込む哲也の目には、むしろ接近してくるモーターボートの方へ、体を投げ出したかのようにすら見えた。

「真一、オマエ……馬鹿だよ」

    フェンスから見える海を峩々目ながら、それぞれに、それぞれの無言の時が流れた。

が、突然、

「ちっ、まぶしいや」

 哲也が、ごしごしっと腕で目をこすると、イタズラっ子のように白い歯を見せて笑った。

 真奈子も笑い返そうとしたが、中途半端に歪んだ顔になった。

「ヨットなんてのはなあ、風がなければただの箱舟や。ああやって岸に繋がれて、ぼんやりしているしかない。風に聞き、波に聞き、そうして海に乗り出すんや」

    哲也は練習風景を見つめながら、話し続ける。

「夢見たものが、あの地平線の向こうにある気がしてな。うん、確かにな、夢は必ずしも叶うわけやない。けど、考えてみい。夢を信じたおかげで、オレと真一は本当に楽しくって、充実した高校生活が送れた。鳥羽の民宿の倅がオリンピックやぞ、オリンピック。なあ、それってすごいと思わへんか。その後にどんな悲しい結末が待っていようと関係ない。真一とヨットに乗っていた毎日は、どんなことがあっても一生消えん」

 真奈子の脳裏に、来る日も来る日もヨットの練習に明け暮れる、二人の姿が思い起こされた。

「レースに出たら、一位は一チームだけ。一チーム一チームに順位が付くのがレースや。けど人生は違う。コースもゴールも人それぞれに違う。オレはオレが毎日張り切って生きていけるなら、その人生がオレの中の一等賞や」

 哲也がフェンスをぐっと握りしめた。

 向こうの方では、準備運動を終えた部員たちが、艇の整備を始めていた。

「オレな、いつかプロのセイリング・インストラクターになるんや。家の民宿で講習とかしてな。日本中、いや世界中の奴らに教えてやるんだ。海っていいぞって。もちろん、海の怖さもな。オレには、それができるんや」

 海の青さが、目に沁みた。

 真奈子の夏休みは終わった。

 東京のアパートに戻ったが、気分は晴れなかった。みんな自分の夢を持っている。たとえ1つの夢を失くしても、それをバネに新たな夢を見つけている。自分は……。いつの頃からか、夢の描き方を忘れてしまった。

 夢を見ることも、現実の中に生きる場所も見つけられずにいる自分は、一体何者なのだろう。

 バイトに行く以外、どこにも出かける当てなどない。部屋で何をするのでもなく、ただぼんやりと日を送る毎日だった。

「私なんか、どうせ」

 一人でうそぶいてみても、すねて見せる相手もいない。

「そういえぱ」

 机の引き出しをまさぐる。指先にがさがさとした感触。慌てて掴んで引っ張り出す。引き出しの奥でクシャクシャになっていたビラを、両手で丁寧に伸ばす。

《KIX 公演のご案内》

 ほとんど手作り丸出しの、冴えないビラだった。

 私でも、もう少しマシなのを考え付くのに。真奈子は苦笑した。そもそもKIXなんてバンドは知らない。名前から想像するに、ロックバンドか。

 ビラには、KIXの8月中の公演日程が載っていた。新宿を皮切りに横浜・静岡から和歌山・倉敷・高松までは分かったが、後は地図でも見ないと、どこにあるのかさえ知らないような場所ばかりが続き、最後に夏のファイナルコンサートと銘打って《8月26日~29日:渋谷・APIA》とあった。

「29日まで?」

 カレンダーに目をやる。

「まだ、やってる」

 慌てて時計を見る。

    すでに夕方の5時を回っていたが、夏の空はその大きな青い胸に入道雲を抱え込んで、ふんぞり返っていた。

 真奈子は何かに追い立てられるように、洋服ダンスを開けた。何を着ていけばいいのだろう。ライブハウスというところには、どんな服装の人たちが集まるのか。

    鏡の前であれこれ試してみた結果、水色のストライプのワンピースに決める。真奈子は、化粧はほとんどしない。口紅を申し訳程度に塗り、髪をとかしただけで、アパートを後にした。

 電車に揺られながら移り変わる車窓の景色を眺めていると、ひと口に東京と言っても色々な顔を持っているのが分かる。

 雑居ビルやアパート、マンションなど様々な建物の寄せ集めのような景色が続いたかと思うと、突然、大手デパートなどの巨大建造物が現れる。

    目指す店は、駅のすぐそばにあった。

    ライブが始まるまでは、まだ少しある。間に合った。息を整える。

    真奈子は生まれて初めて、ライブハウスのドアを開けた。

 

 

 

つづく

 

 

思わぬ拾いもの

一昨日、大阪に行ったのは、
とある講演会に参加するためでした。
 
 
 
正直、その講演会に、
それほど興味があったわけではありません。
 
 
 
 
 
講演会にかこつけて、
たまには大阪に行ってみるかな
 
 
 
 
 
そんな、感じ。
 
 
 
 
 
そういうこと、多いです。
 
 
 
 
せっかく行くなら
 
 
 
 
って、グリコのおまけのように、
なにか、他のお楽しみを付けること。
 
 
 
 
だって、その方が楽しいから  💖
 
 
 
 
 
 
で、今回は、ブログに書いたような
神社巡りをしてきたのでした。
 
 
 
 
 
さて、肝心の講演会ですが、
 
 
 
 
子育てに引っかけての
 
 
 
2次元・3次元・5次元の話
 
 
 
や、
 
 
 
 
日本にいると
日本が見えない
 
 
 
 
日本人は、日本に生まれた意味を
今一度よく考えては?
 
 
 
 
 
といった内容で、
大変にわたし好みでした❗️
 
 
 
 
これは、思わぬ拾いものをしたぞ
 
 
 
と思いました。
 
 
 
 
 
 
 
ところで、わたしは以前、
 
 
 
 
日本語教師養成講座
 
 
 
 
に通って資格を取りました。
 
 
 
 
 
でも、それは日本語教師になりたかったからではなく、
日本語を、
 
 
 
 
別の視点から
 
見てみたかったから
 
 
 
 
 
です。
 
 
 
 
 
 
わたしたち日本人にとっての日本語について学ぶ機会は、
学校の国語の授業でした。
 
 
 
 
 
でも、それは、
 
 
 
 
日本人にとっての日本語
 
 
 
 
です。
 
 
 
 
 
わたしは、もっと別の視点から、
見てみたかった、知りたかった。
 
 
 
 
そんなとき、目に入ったのが
 
 
 
 
日本語教師養成講座
 
 
 
 
でした。
 
 
 
 
 
日本人にとっての日本語
 
 
 
 
ではなく、
 
 
 
 
外国人のとっての日本語
 
 
 
 
面白いです。
 
 
 
 
これまでの人生で
 
 
最も
 
 
 
積極的に
 
真面目に
 
 
 
そして、
 
 
 
楽しく
 
 
 
学んだ半年でした。
 
 
 
 
幸せだったなぁ~
 
 
 
 
 
 
 
日本は島国なので、自ら意識して動かないと
日本を外側から見ることはできません。
 
 
 
 
留学なんてしなくても、旅行で十分です。
 
 
 
海外に行って、トイレに入るだけでも、
 
 
 
日本の場合は……
 
 
 
と、日本について客観的に見たり考えたりできます。
 
 
 
 
これは、日本と外国だけでなく、国内でも同じ。
 
 
 
 
たとえは、東京から大阪に行くと、
エスカレーターの並び位置が左右逆ですし、
うどん屋に入れば、出汁が違います。
 
 
もちろん、言葉も。
 
 
 
たた、駅前のお店とかはほぼチェーンで占められているので、
あまり代わり映えがしないのが寂しい。
 
 
 
 
 
 
これからも、あれこれにかこつけて、
あちらこちらに行って、
いろんなものを見て、
いろんなことを感じたりしたいな。