30.どん底へ

ある日突然、電話1本で解雇されたわたし。

愛犬を亡くして、ボロボロの状態でした。

 

所属していた市民団体は経営難で、そのストレスを毎日骨身に感じながら仕事をする日々でした。

6b2e2da048959f3475df483bc42c9338_s

そして、突然の解雇。

 

この世に存在していることの意味も理由も、なにも感じられなくなっていました。

 それでも、

 

実家にだけは戻るまい。

 

と思っていました。

 

反対を押し切っての結婚。

自らの意思での離婚。

自立を目指したはずが、解雇。

 

どの面下げて戻れるか。

 

それに、姉が結婚をして建てた家に母を引き取って暮らしていました。

いわゆる実家は、もうありませんでした。

 

けれど、たまたま姉が団体に電話をして、わたしが辞めた(本当は解雇ですが、電話でそう言われたそう)ことがバレてしまいました。

 

とにかく一度戻っておいで。

 

姉に言われました。

母も義兄も心配しているからと。

 469217a09e70bb0f471b48836e7ac330_s

帰ることにしました。

わたしが見えない場所で苦労していることを想像させるよりも、目の前で見せる方が、母たちも安心するのではないか。

そう思いました。

『帰る』と言うよりは、『退散』とか『撤退』と言う方がしっくりくるような心境でした。

 

まだ使っていなかった子供部屋の隅に、ベッドと机を置かせてもらっての生活が始まりました。

とりあえず、住む場所と食べる心配だけはなくなりました。

 

◎◎◎ 前   続き ⏩⚫⚫⚫