20.人生最初で最後のレジ打ち

短大時代は、ようやくバイトをしてお金も稼げるようになり、仲間と食べたり飲んだり、旅行をしたりと、楽しい時間を過ごしました。

さて今日は、いくつかやったバイトのうちの一つのお話。

 

 * * * * *

 

家の近くに喫茶店ができることになり、通うのも楽だし、オープンしたてでお店もきれいだろうし、ということで、夏休みの間だけバイトをさせていただくことにしました。

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夏休みの間だけという短期のアルバイトでしたので、仕事の内容といえば、注文を取ったり、できたものを運んだりという、まあ単純作業でした。

 

さて、ある日のこと。

4人連れのグループが、お帰りになることになりました。

ところが、店内は混んでいて忙しくレジのところには誰もいません。

 

ちょっと、レジやってくれる?

 

やおら店長がわたしに言いました。

 

えっ! レジなんてやったことがない…

 

と思いつつも、

 

はーい (^O^)/

 

と笑顔で返事をしてしまった、わたし。

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緊張しつつも、初めてのレジ打ち。

ドキドキしながら伝票を見て慎重に金額を打ち込んでいったつもり。

そして、いよいよ最後の

 

!!

 

打ち出された金額は、なんと3万何千円という途方もない金額。

 

そこは、街角の喫茶店です。

メニューにあるものといえば、コーヒー・紅茶・ジュースの類、そして

ケーキにせいぜいサンドイッチ。

いくら4人連れとはいえ、3万円なんて金額になるわけがありません。

 

うっ

 

固まるわたし。

どうしよう~

しばしの逡巡ののち、

 

せっかくだから、言うだけ言ってみよう!

 

一体何がどう「せっかく」なのか。

でも、そう思ってしまったわたし。

勇気を出して伝えます。

 

3万何千円ですぅ~けど?

 

ひっ

 

のけ反るお客さん。

 

あ、やっぱり変ですよね。そうですよね。おかしいですよね。

 

うろたえるわたし。

気配を察した店長が駆けつけて、無事に精算は終了。

その後、一度もレジ打ちをする機会に恵まれることなく、短いアルバイト生活は終わったのでした。

 

 

はて、あの時のバイト代で、どこに旅行に行ったんだっけ。。。

 

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